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OS X Mavericks (10.9) と iOS 7.0.3 がリリースされました。これらで利用可能になったのが、"iCloud キーチェーン" という新機能です。


この機能を複数の iOS デバイス (iPhone / iPad) と Mac で オン にしておくと、一度実施した以下のような情報入力を他のデバイスで省略することができます。チョー便利!

  1. Safari から入力するウェブサイトユーザー名・パスワード
  2. Safari から入力するクレジットカード情報
  3. Wi-Fi ネットワーク接続のためのパスワード
  4. iCloud/Google/Twitter/Facebook などのインターネットアカウント情報

これはありがたいですねー デバイスを複数持っていると、ここで登録した情報を、こっちでも登録しないと... という結構メンドクサイ作業を強いられますが、この iCloud キーチェーンを使えば、複数 Apple デバイスでの同じ情報の入力はすべておさらばできます!


iCloud キーチェーンを使用するにはいくつか設定が必要です。以下にその設定方法をご紹介します。最初に iOS デバイス (iPhone) で設定を行い、次に OS X (Mac) で設定を行う手順です。


1. iOS デバイス (iPhone / iPad) で iCloud キーチェーン設定をする

iOS デバイスでは、まず「設定」アプリを起動して「iCloud」をタップします。

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「キーチェーン」をタップして "オン" にします。

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キーチェーン を オン にすると、ICloud へのサインインが求められるので、Apple ID のパスワードを入力します。すると、次に "パスコードを使用するかどうか" をたずねられます。

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ここでの "パスコード" とは、iCloud キーチェーンのセキュリティコードと呼ばれ、iCloud キーチェーンの管理に使用されます。何のデバイスでも簡単に iCloud キーチェーンにアクセスできてしまうと、情報がすべて見られてしまいますからね。


すでにロック画面解除時に使用する "パスコードロック" を設定していれば、「パスコードを使用」をタップしてそのコードを入力することで簡単に設定ができます。しかし、セキュリティを強くするためには、iCloud キーチェーン専用のパスコードを作ったほうが良いです。


今回は、iCloud キーチェーン専用の複雑なパスコードを作ってみます。「別のコードを作成」をタップします。

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次の画面で 4桁のコードを入力すると、これが iCloud キーチェーンのセキュリティコードになります。もうちょっと複雑なコードにしたいので、「詳細オプション」をタップします。

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セキュリティコードの作成のオプションが選べます。「複合セキュリティコードを使用」を選択し、右上の「次へ」をタップします。

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ここで、セキュリティコードを入力します。英大小文字 + 数字 のコードにして入力しました。このコードは覚えておきましょう。「次へ」をタップし、次の画面でも同じコードを入力して進みます。

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次に SMS メッセージによる本人確認のため、電話番号の入力を求められます。番号を入力して「次へ」をタップします。

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これでセキュリティコードの設定は完了です。「iCloudキーチェーン」を "オン" にします。

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iCloud セキュリティコードの入力が求められるので、先ほど設定したセキュリティコードを入力します。

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次に、"確認コード" の入力になります。ここでしばらく待ちます。すると、メッセージに以下のように確認コードが届きます。

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この確認コードを入力しましょう。これで、「iCloudキーチェーン」を "オン" にできます!


2. Mac OS X で iCloud キーチェーン設定をする

OS X では、まず「システム環境設定」アプリを起動し、「iCloud」を選択します。

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「キーチェーン」のチェックボックスをクリックします。

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スクリーンセーバー・パスワードを使用していると以下のようなメッセージが表示されます。今の Mac にスクリーンセーバーを設定する予定がない場合は、「今はしない」でこのまま進みます。

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Apple ID のパスワードを入力し、「OK」をクリックします。

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iCloud キーチェーンについて、他のデバイス経由での承認要求が求められます。今回はすでに iPhone で設定をしていますので、「承認を要求」 をクリックします。

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すると、もともと設定していた iPhone 側で以下のように Mac が iCloud キーチェーンを使用することを許可するかたずねられるので、Apple ID を入力して「許可」をタップします。

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最後に、Mac 側で「OK」をクリックすれば iCloud キーチェーンの設定は完了です!

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iCloud キーチェーンの情報を削除したいときは...

iCloud キーチェーンを使わなくなったりなどで、情報を削除したいときはどうすれば良いでしょうか。


それは、iCloud キーチェーンを設定したすべてのデバイスで iCloud キーチェーン を "オフ" にすれば OK です。


あとがき

便利性とセキュリティの安全性はトレードオフなんですよね...


ちょっと設定はメンドウですが、iCloud キーチェーンの情報はきちんと暗号化されて保存されますし、設定を一度ガシッとしてしまえば安全に使えそうです。


「そんなパスワードや個人情報をクラウド上にあげられるかよ!」という方は、設定はやめましょう。"オフ" のままにしておくのがオススメです。またむやみにすべてのデバイスをオンにするのではなく、実際に利用する必要なデバイスのみオンにしましょう。


わたしは、設定をしていくところで「お、これは結構安全に作られているなぁ」と感じましたので、ガンガン使っていきたいと思います!


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