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セキュリティ対策って言われても、何するかわからないし、する必要があるかどうかもわからないですよねー



どんな対策をするかは、その方の Mac の使い方や使う環境によります。使い方が異なれば、遭遇する脅威が違ってきますからね。


この記事では、以下の対策を「本当に必要?」という観点で解説していきます。必要なものはガッツリと、そうでないものは華麗にスルーしていきましょう。

  1. ウィルスやマルウェアによるデータ破壊・動作不良への対策
  2. ネットワーク経由で Mac の情報を盗み見されてしまうことへの対策
  3. 直接盗み見または操作されることへの対策

photo credit: ldandersen via photopin cc

1. ウィルスやマルウェアによるデータ破壊・動作不良への対策

インターネットに接続してウェブサイトを見たり、メールの送受信などをしている限り、ウィルスやマルウェアに感染する危険は常にあります。


ですので、インターネットに接続している Mac であれば、何らかの対策をしたり、気をつけることは必須です。


ウィルス対策だと、「アンチウィルスソフトをインストールしよう」と考えますよね。Mac を仕事用に使っているとか、重要なデータが保存されたり、使えなくなると困る場合はやっぱりインストールしたほうが良いでしょう。


でも、そうでなければコストがかかるアンチウィルスソフトをインストールするということまでせず、以下を守るだけでもかなり違ってきます。

  • 怪しいウェブサイトを開かない
  • 怪しいメール&メールの添付フィルを開かない
  • 怪しいソフトをダウンロードしてインストールしない

さらに詳しい対応方法は以下記事に記載しましたので、ご覧ください。

【参考】: マルウェアやウィルスから Mac を守るために最低限行うべきセキュリティ対策


2. ネットワーク経由で Mac の情報を盗み見されてしまうことへの対策

ネットワーク経由でというのは、他のパソコンからアクセスされてしまうということです。これでは、情報を見られてしまいますね。


カフェなどのパブリックスペースはもちろんのこと、家庭や職場でも近くだけではなく隣や遠くの部屋からアクセスされていたりという可能性もあります。インターネットを含む何らかのネットワークを使っている限り、対策は必須ですね。


ここでは専門的な知識や設定を必要とせず、Mac でできる3つの対策をご紹介します。


a. OS X の共有サービスを オフ にする

OS X では、他人と DVDドライブ / 画面 / フォルダとファイル を共有するためのサービスがあります。これらは、不要であればできるかぎり オフ として、これら経由でアクセスされることを防ぎましょう。


機能や設定方法など、詳しくは以下の記事をご覧ください。

【参考】: 【Mac】不要な共有サービスをオフにして見ず知らずのアクセスを防ごう!


b. ファイアウォールを 「入」 にする

ファイアウォールというのは、カンタンに言うとネットワークに対する "壁 (ウォール)" です。ネットワーク経由での侵入を防ぐ機能があります。


詳しい設定を覚えようとすると難しいですし、これを「入 (オン)」としても「何に対しても万全」とは言えませんが、設定しておくにこしたことはありません。


設定するには、「システム環境設定」を起動し「セキュリティとプライバシー」を開きます。
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上から「ファイアウォール」タブを選択し、左下のカギマークをクリックして変更できるようにします。
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ここで、「ファイアウォールを入にする」をクリックして オン にしましょう。
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c. 不要な位置サービス情報を オフ にする

iOS (iPhone / iPad) にある位置情報サービス ですが、Mac (OS X) にもあります。iOS と同じように、不用意に位置情報を知らせてしまわないよう、不要なものは オフ にしましょう。


「システム環境設定」の「セキュリティとプライバシー」を開き、上から「プライバシー」タブを選択します。ここに位置情報サービスと関連のあるアプリ一覧が表示されます。
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不要であれば、「位置情報サービスを有効にする」のチェック自体を外し、位置情報自体を提供しないようにしましょう。アプリのチェクを外せば、アプリ単位でコントロールもできます。
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同じ画面の左側には、「位置情報サービス」以外に「連絡先」や「カレンダー」など幾つかサービス名が表示されています。それぞれのサービスを確認し、情報を提供したくない / する必要がないアプリはバシッと オフ にしちゃいましょう。
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3. 直接盗み見または操作されることへの対策

意外と脅威になるのがこちらです。自分が離席したり Mac をどこかに置き忘れたときに、こっそりと Mac を操作されてデータを盗み見られるケースです。


Mac を置き忘れてしまうことを考えると、持ち歩きしている方はこの対策が必須と考えたほうが良いです。具体的な対策方法を見ていきます。


d. スリープからの解除にパスワードを要求させるようにする

Mac を持ち歩いたり職場で使う限り、他人に絶対触れさせないようにするということはなかなか難しいです。そうであれば、触れてしまっても操作自体をさせないようにしてしまいましょう。


そのためには、手が離れた時点ですぐにスリープやスクリーンセーバを起動させるようにし、解除のときにパスワードを要求させることが有効です。これは、絶対に設定するようにしましょう。詳しい設定方法は、以下の記事をご覧ください。

【参考】: 【Mac】スリープとスクリーンセーバが解除されるときにパスワード要求を設定してセキュリティ強化!


e. ユーザーのパスワードを複雑にする

意外とこれがおろそかになってたりするんですが、いくらパスワードを設定してもそのパスワードの文字数が少ないとか、生年月日にしてるとか、そんなカンタンに突破させられそうなパスワードではダメなわけです。


少なくとも8文字以上、そしてアルファベット大文字と小文字、数字などを混在させてわかりにくくしましょう。Mac ではパスワードを自動生成できる機能もありますので、これを使っちゃうのもひとつの方法です。

【参考】: 【Mac】パスワードを自動生成する


まとめ

Mac のセキュリティ対策として、以下の内容を紹介しました。


  1. ウィルスやマルウェアによるデータ破壊・動作不良への対策

  2. ネットワーク経由で Mac の情報を盗み見されてしまうことへの対策
    1. OS X の共有サービスを オフ にする
    2. ファイアウォールを 「入」 にする
    3. 不要な位置サービス情報を オフ にする

  3. 直接盗み見または操作されることへの対策
    1. スリープからの解除にパスワードを要求させるようにする
    2. ユーザーのパスワードを複雑にする

全部まるっと実施する必要はありません。Mac を使うシーンに応じて、必要なものをキッチリと設定していきましょうー






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