2014.10.19 初投稿 2014.10.25 コマンドのコピペ実行がエラーとなる記述を修正

【注意!!】最新の OS X El Capitan の USB メモリ起動ディスクの作成については、以下をご覧ください。
OS X Yosemite がリリースされましたね! USB メモリ起動ディスクはトラブル時やインストールのときに何かと便利です。主に以下の用途として使うことができます。
- 起動できなくなったトラブルのときの復元
- インターネットに接続できない環境での Yosemite インストール
- すでにインストールされている環境への再インストール (クリーンインストール)
「起動できなくなったトラブルのときの復元」は、Time Machine のバックアップ があれば、データも最新の状態まで戻すことができます。万が一に備えて USB メモリ起動ディスクがあると安心です。
その他、インストール または アップデートのときは持っていると何かと便利です。そんな OS X Yosemite 用の USB メモリ起動ディスクを作成する手順をご案内します。
photo credit: 37prime via photopin cc
1. USB 起動メモリディスクを入手する
使用する USBメモリは、8GB 以上を用意します。すでに使用済みのものでも利用できますが、フォーマットされてデータは消えてしまうので注意してください。
基本的に USB 起動ディスクは使用する時まで保管しておく用途になるので、性能は低くて OK です (USB 3.0 対応とかなくてよし)。わたしは今回手持ちの USB メモリを利用しましたが、Mavericks のときは以下を使用しました。安くていいですよ!
2. OS X Yosemite をダウンロードする
すでに OS X Yosemite の環境でも、そうでなくても、OS X Yosemite インストールイメージのダウンロードが必要です。
「Mac App Store」アプリを起動して OS X Yosemite を選択します。以下のリンクからも移動できます。
「ダウンロード」ボタンをクリックします。

すでに OS X Yosemite の環境であれば以下のようなポップアップが表示されます。「続ける」をクリックします。

ダウンロードが開始されます... OS X Yosemite の場合、以下のように Lauchpad に進捗状況が表示されます。

ダウンロードが完了されると以下のウィンドウが表示されます。無視するか、「Ctrl + W」キーを押して閉じてしまいましょう。

3. ディスクユーティリティで USB メモリのフォーマットをする
USB メモリを Mac に挿して、ディスクユーティリティアプリを起動します。アプリの起動は、「Control + スペース」(デフォルト) キーを押して Spotlight 検索を起動し、「ディスクユーティリティ」と入力して「return」キーを押すのが一番カンタンかつ便利です。

【参考】
ディスクユーティリティが起動したら、左のツリーから挿した USB メモリを選択して、右にある「消去」タブを選択し、「消去」ボタンをクリックします。

以下のようなポップアップが表示されるので、「消去」をクリックします。これで、USB メモリ内のデータはすべて消去されました。

次はフォーマットを実行していきます。上から「パーティション」タブを選択し、"パーティションのレイアウト:" の下にあるプルダウンを開き、「1 パーティション」を選択します。

ここで、"名前:" にある名前を「Untitled」に変更します。(※ここ重要です。ここを変更しないと、このあとのコマンドを実行するときに失敗します。)

「オプション」をクリックし、「GUID パーティションテーブル」が選択されていることを確認し、「OK」をクリックします。

「適用」をクリックすると、以下のようなポップアップが表示されます。「パーティション」をクリックしましょう。

これで、USB メモリのフォーマットが完了です!

4. コマンドを実行して USB メモリ起動ディスクを作成する
次は、いよいよ USB メモリを起動ディスクとするためにデータを書いていきます。
ターミナルアプリを起動します。ディスクユーティリティを起動したときと同じように、「Control + スペース」キーを押し Spotlight 検索で「ターミナル」と入力し、表示されたターミナルアプリを起動します。

ターミナルが起動したら、以下のコマンドをコピーしてターミナルへ貼り付け (ペースト) しましょう。
sudo /Applications/"Install OS X Yosemite.app"/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/Untitled --applicationpath /Applications/"Install OS X Yosemite.app" --nointeraction
以下のようにコマンドを 1行で入力し、「return」キーを押します。すると、パスワードを求められるので、ログインしているユーザーのパスワードを入力して「return」キーを押します。

【注意!】ターミナルに「Password:」という表示がされ、パスワードを入力してもカーソルが動かず入力されていないように見えますが、実際は入力されています。パスワードの文字列を入力したあとに、「return」キーを押しましょう。
コマンド実行後、"Erasing Disk:" から始まり、"Done." まで表示されれば USB 起動ディスクの完成です! 数十分ぐらいかかりますので、少し気長に待ちましょう。

5. 作成した USB 起動ディスクから起動ができるかどうかテストをする
念のため、作成した UDB 起動ディスクから起動ができるかどうか、テストしてみましょう。
USB 起動ディスクを挿したままで再起動し、起動時に「option」キーを押しっぱなしにします。すると、以下のように起動ディスク選択画面が表示されます。

ここで、先ほど作成した USB 起動ディスク「Install OS X Yosemite」を選択し、「return」キーを押しましょう。

すると、リンゴマークが表示され起動してきます。(ちょっと時間かかります)

USB メモリ起動ディスクからの起動が完了すると、以下のように「OS X ユーティリティ」が表示されます。ここまでくれば確認完了としていいでしょう!

この画面を終了して普通に起動させるには、左上のリンゴマークをクリックし、「再起動」を選択すれば OK です。
あとがき
ちょっとディスクフォーマット時など難しいところがあるかもしれませんが、この手順で実行すれば大丈夫です!
万が一のときの復旧やインストール時に使える USBメモリ起動ディスクは作っておいて損はありません。必ず作っておきましょう! ほんと、何かが起きてからでは遅いんですよ... 後悔する前に、ぜひとも。
コメント
コメント一覧 (37)
WARNING: Improper use of the sudo command could lead to data loss
or the deletion of important system files. Please double-check your
typing when using sudo. Type "man sudo" for more information.
To proceed, enter your password, or type Ctrl-C to abort.
Password:
が出て先に進みません、申し訳ないですがご指導をお願いいたします。
インストール状態であっても、OS X Yosemite をダウンロードしていなければダウンロードしてから実行してみてください。
と出てしまいます。アプリにOSはインストール状態なのですがそこから先に進めません、どうしたらいいのでしょうか?
もう配布されていないので入手は不可能でしょうか
コメントありがとうございます! そうですよね、El Capitan でも同じようにできると思います。わたしはまだ El Capitan では作成していないので、近日作成予定です。
コメントありがとうございます。
そろそろ OS X 10.11 El Capitan がリリースされますね。同じような手順でこちらも作成できると思いますが、リリースされたら試してみようと思います。
大変参考になりました
ありがとうございます。
有り難うございました:)
以下のエラーが出て進めませんでした。
Failed to start erase of disk due to error (=999,0).
A error occured erasing the disk.
コメントありがとうございます。
インストールのプロセスが終わらない感じですかね... うーむ。
USB には入っていても、なんらかの問題でプログラムが壊れてしまっている可能性もあります。もう一度インストール USB を作ってみてダメであれば、USB デバイス自体を変えて実行してみたほうが良いかもしれません。
こちら、同じ操作を致しまして、最後の段階までは行ったのですがUSBから起動できません。
USBにYosemite は入っており時間のかかる画面になり、再起動、そしてまた時間のかかる画面の無限ループになります。
つまり、再起動しても初期のまま(?)になってしまいます。
何か考えられる原因がございましたら、ご教授ください。
よろしくお願いします。
そうですか... そうですね。禁止マークが表示されて何も操作できないとか、そのまま電源が切れてしまうという状況であれば、ちょっとできることはないのかなと...
おっしゃるとおり、Apple Care に連絡するか近くにあれば Apple Store に持ち込んでみるのが良いと思いますー
記事通りに実行し、hddにインストールディスクを作成することに成功しました!
しかし、MacBook Proにてリカバリーしようとしても、禁止マークが出て進めません!涙
もうAppleケアに電話するのが一番ですかね?昨日購入したばかりなので、まだシリアル登録はしてませんけど…
コメントありがとうございます。
別の Mac でも、起動ディスクを作成する分には問題ありません。
手持ちの hdd を起動ディスクにするということですかね。認識させることができれば、iMac につなげて起動ディスクを作成できますし、MacBook Pro へのインストールで利用することもできるはずです。(わたしはやったことないですが...)
ほんとですね! お知らせいただきありがとうございます。
今日買ったばかりのMacBook Proのosを削除してしまい、起動してもはてなマークや地球儀マークから進めなくなってしまった者です。
調べたらき起動するディスクが見つからないことが原因みたいです。
自分は別に新osの入ったiMacがあるので、そこからこの方法でディスクを作って繋げれば解決できますかね?
また、小さなメモリでなく、普通のhddからでもディスクは作れますか?
と言う時にこのサイトの説明で救われました!
とてもわかり易い親切な内容に感謝です!
これからもガンバってください
私もtime machineにバックアップはしておりますが念のためにUSB起動ディスクを作成したいと思います。
しかし、先月にYosemiteは10.10.2となりましたがコマンドに変更はありませんでしょうか?
実行後
Failed to start erase of disk due to error (=999,0).
A error occured erasing the disk.
と出てしまい実行できないのですが何か原因は考えられるでしょうか?
ウイルスに気がつかず、インストール地獄に仏でした。
良い記事をありがとうございました(^^)/
こんばんわ、試してみたのですがターミナル今度を入力、パスワード入力後sudo: /Applications/Install OS X Yosemite.app/Contents/Resources/createinstallmedia: command not foundと出てきます。どう処理すれば良いのでしょうか?
ご迷惑お掛けし申し訳ありません。ご指摘ありがとうございます。大変助かります。
コマンドを修正し、ページの一番上に修正した旨の記載をしました。
どうもありがとうございます!
で、良いかと思います。
ご指摘ありがとうございます。おっしゃるとおり、記載漏れでした。
パスワードは、ログインしているユーザーのパスワードを入力します。キーボードから入力してもカーソルが動かず入力されていないように見えますが、実際は入力されているので、その後「return」キーを押せば進みます。
記事の中でも注意書きとして追記しました。どうもありがとうございます。
管理人の taiho です。いつもどうもありがとうございます!
しかもパスワードが打ち込めない、、、