
iOS には、iPhone や iPad の改善やより良いサービスを提供するために、Apple がデータを収集する仕組みがあり、それは「システムサービス」と呼ばれています。
「改善してくれるのであれば良い機能なんじゃない?」とも思うんですが、使い方によっては明らかに不要な機能がありますし、あくまでウラで動いている機能なので、知らずに動いてバッテリーを消費し通信もしています。
ここでは、「システムサービス」の機能を理解して、不要なものはオフにしてしまう方法をご紹介します。
システムサービス 機能の確認方法
まずは「設定」アプリを起動し、「プライバシー」をタップします。

「位置情報サービス」を選択し、次の画面ので一番下の方へ移動すると「システムサービス」なるものが! ここをタップします。

システムサービスの項目一覧が表示されます。「HomeKit」が iOS 9 から新たに加わっています。ここから、不要なものは オフ にしていきます。
システムサービスでオフにする項目
システムサービス 各項目を理解して、不要なものは オフ にしていきます。
HomeKit | HomeKit に対応するアプリ (ほとんどの方は使ってない) を使っていなければオフ。 |
iPhoneを探す | 「iPhoneを探す」アプリを使っていなければオフ。 |
SafariとSpotlightの検索候補 | Spotlight を使っていなかったり、Spotlight や Safari の検索結果でおススメのサイトや Wikipedia 情報の表示が不要であればオフ。 |
Wi-Fiネットワーク | 近くの Wi-Fi スポットを検索し、改善するために Apple に情報を送付。どうでもよいのでオフ。 |
コンパスの調整 | コンパスや地図アプリケーションで使用。マップアプリは結構利用するのでこれはオンにしておく。 |
モーションの調整と距離 | ヘルスケア関連の情報を収集するための設定。ヘルスケアアプリを使っていればとりあえずオンにしておく。 |
位置情報に基づくiAd | iAd (広告) を現在の位置に基づいて表示。どうでもよいのでオフ。 |
位置情報に基づく通知 | リマインダーアプリなどで「指定場所で通知」機能を使用しなければオフ。 |
位置情報を共有 | 「友達を探す」の位置情報共有や「メッセージ」アプリの位置情報送信機能を使わなければオフ。 |
携帯電話通信網検索 | 3G / 4G ネットワーク網を検索して接続を助けているもよう。Wi-Fi メインでバッテリーを気にしなければ、オンのほうが良さそう。 |
時間帯の設定 | タイムゾーンの自動設定と GPS の精度向上を行っている。マップアプリなどで GPS 機能をよく使っているのであればオンにしておく。 |
利用頻度の高い位置情報 | 良く行く場所を記憶。情報に基づいたオススメ情報表示などに利用。どうでもよいのでオフ。 |
この近くで人気 | アプリを購入したり利用した位置情報が送信され、それに基づきおすすめアプリやサービスが提供される。必要ないのでオフ。 |
経路と交通情報 | マップアプリケーションで使用。マップの交通情報は日本ではまだ利用できないのでオフ。 |
診断/使用状況 | デバイスの状態や使用状況が Apple へ送付される。どうでもよいのでオフ。 |

ステータスバーアイコンの オン / オフ 設定
システムサービス項目一覧の下のほうに「ステータスバーアイコン」の設定があります。これが オン の場合、システムサービスが動作すると iPhone / iPad 上のステータスバーにアイコンが表示されます。
システムサービスが動作しているかどうか確かめたいときは、オン にして様子を見るのが良いでしょう。様子を見て動作していないということがある程度確認できれば、バッテリー節約のために オフ にしましょう。

あとがき
こういう知らないところで動く機能は、何をしているかわかりづらいですよねー
しかし、一度知ってしまえば大丈夫です! 使い倒す機能は使い倒し、不要なものはサクッと オフ にして快適に iPhone / iPad を使っていきましょう!
コメント
コメント一覧 (4)
それについては②のコメントが正しいです。
連続投稿失礼しました。
契約キャリアの電波より他キャリアの電波が強くなった場合にローミングするための設定です。
日本のキャリアと契約している場合は日本国内ではローミングできませんのでOFFでも何ら問題ありません。
海外に渡航して国際ローミングする際はONにする必要があるようです。
また、これは消費電力に大きく影響しますので、日本国内ではOFFをお勧めします。
・Wi-Fiネットワーク
屋内や地下など、GPS衛星からの電波を受信できない場合でも、
周辺のWi-Fiの電波を見て現在地を特定する仕組みがあります。
これは、
『この場所にはAとBとCのWi-Fiアクセスポイントがある。だから現在地はここだ。』
という感じなのですが、これのデータベース作りに協力するかしないかの設定です。
これがONだと、GPSで現在地を特定し、『この場所ではEとFとGのWi-Fi電波が受信できるよ。』
という情報をサーバーに送信します。
・携帯電話通信網検索
契約キャリアの電波より他キャリアの電波が弱くなった場合にローミングするための設定です。
日本のキャリアと契約している場合は日本国内ではローミングできませんのでOFFでも何ら問題ありません。
海外に渡航して国際ローミングする際はONにする必要があるようです。
また、これは消費電力に大きく影響しますので、日本国内ではOFFをお勧めします。
・時間帯の設定
海外に行った際に現地のタイムゾーンに自動で切り替える機能ですが、
GPSとは関係ありません。