iCloud は、複数機器の間でメール/カレンダー/ブックマークなどの同期ができて、バックアップも保存してくれるという非常に便利なものですよね。
でも便利だからこそ、気づいたら iCloud ストレージの容量がいっぱいになっちゃって、バックアップしようとするたびに「Not Enough Storage」というメッセージが表示されてしまったりします。ストレージの容量を購入してデフォルトの 5GBより大きくするという方法もありますが、できるだけお金はかけたくないです・・・
そこで、ここでは iCloud の機能を利用しながら、できるだけ iCloud のストレージ使用量を節約する方法をまとめます。大きく以下3つの方法を載せます。
- iCloud へバックアップするサイズを減らす
- 「iCloudメール」の使用サイズを減らす
- 「書類とデータ」の使用サイズを減らす
1. iCloud へバックアップするサイズを減らす
iCloud には、デフォルトだとインストールしているアプリケーションとそのデータがバックアップされます。
でも、これは全てをバックアップする必要はありません。以下のような特性を持つアプリは、バックアップしなくても大丈夫です。
- アプリ自身のサービス会社のサーバー側でデータを保存しているアプリ
- データをパソコンにバックアップできるもの
- データや設定情報を持たないもの
上記について、具体的にわたし taiho が使っている iPhone 5 (iOS 7) を例に、どう減らすかを見てみます。
まずは設定アプリを起動し「iCloud」を選択します。
「容量」⇒「ストレージを管理」をタップしていきます。
さらに続けて、バックアップの機器一覧から「このiPhone」と表示されているデバイスを選択します。
すると、現在使用しているアプリケーションとそのバックアップされるサイズが表示されます。ここでは、まず全部のアプリを表示させるために「すべてのAppを表示」をタップしましょう。
以下のように、すべてのアプリ一覧とそのアプリでバックアップされるサイズが表示されます。ここで、バックアップしないものはどんどんオフにしていきます。「次回作成時のサイズ」から、バックアップにどれぐらいの iCloud ストレージを使用しているかがわかります。(※以下例では 1.9 GB)
では、ここからどのような考えでバックアップを オフ にしていくかを、わたしがインストールしている代表的なアプリを例に解説していきます。
フォトライブラリ
ここには、カメラで撮った画像や動画が保存されています。カメラの画像は、iCloud のフォトストリームを オン にしていれば、30日間 iCloud 上に保存されます。(ちなみに、フォトストリーム分は iCloudストレージを消費しません。)
また、画像も動画もパソコンへ移したり Googleフォトへバックアップしたりして、iPhone 上から削除することで、「フォトライブラリ」アプリの容量が減りバックアップされるサイズも減らすことができます。これらを実行していれば、フォトライブラリ は オフ にできます。
【参考】
Evernote
Evernote のデータは、同期が完了していればすべて Evernote 社のサーバーシステム上に保存・管理されています。何かあっても、ここから戻せば良いので オフ にできます。
iBooks と Kindle
購入した本の情報は Apple や Amazon 側で管理されており、何かあってもそこから再ダウンロードできます。これも「オフ」にできます。
ゲームアプリ
これはデータの保存のされ方によってどうするか分かれます。ほとんどのゲームアプリは iPhone 上にしかデータは保存されませんので、「オン」にしておきましょう。しかし、なかにはドラゴンクエストⅣ,Ⅴ のようにセーブデータをクラウドへ保存できるアプリもあります。この場合はここへ保存しておけば何かあっても復元できますので、オフ で問題なしです。
LINE
これは考え方によってどうするか決まるところです。連絡先の情報は LINE 側で管理されているので、この情報だけが重要であれば オフ でも OK です。ただし、これまでやりとりしたメッセージの履歴を残したい! というのであれば、オン にしてバックアップする必要があります。個人的には、一度送受信したメッセージは 99% 見ないので、オフ にしてます。
Facebook, Twitter, SmartNews
SNS やニュース系アプリはほぼデータがそれぞれのアプリ会社のほうで保存・管理されているので、バックアップは「オフ」にします。
駅.Locky と 駅すぱあと
これは、バックアップ対象とするため「オン」にしときます。駅.Locky には登録した各駅の時刻表がダウンロードされますし、駅すぱあと はお気に入りの経路検索情報が iPhone 上に保存されています。インストールし直しになると、これらのデータも消えてしまうので、「オン」にします。
このようにバックアップ不要なものをどんどん「オフ」にしていきます。その結果、以下のように "次回作成時のサイズ" が 1.9 GB から 461 MB まで減りました! 約 4分の1 まで減ってます!!
いやー、これは効果ありまくりですよーーーー。
2. 「iCloudメール」の使用サイズを減らす
iCloud アカウント @icloud.com とか @me.com のメールを使用し、iCloud 設定でメールを「オン」にしているときは、メールがだんだんと iCloud ストレージ上に溜まっていきます。
画像や動画が添付されているメールをやりとりしたらそりゃもう、増え方も尋常ではございません。
そんなときは、以下の方法でメールをアーカイブしてしまいましょう! (注:実行するには iMac や Macbook など OS X が導入された Mac マシンが必要です。)
【参考】
3. 「書類とデータ」の使用サイズを減らす
知らず知らずのうちに増えていくという意味では、これが一番かもしれません。
意識なく使われていることもありますし、どれぐらいの容量が何に使われているかという確認は、他のものよりちょっとわかりづらいかもしれません。
ここの容量の確認と削除方法は、以前に以下の記事を書いていますのでご参考に。
【参考】
あとがき
以上を実行しておけば (特にバックアップサイズを減らしておけば)、「Not enough storage」が表示されることは、ほぼなくなるでしょう。
でも、その後もアプリをガンガンインストールしていると知らない間に増えているので、定期的に確認することは必要です。
iCloud 自体は非常に便利な機能ですので、空き容量を確保しつつガシガシ使って行きましょう!
コメント
コメント一覧 (3)
コメントありがとうございます。わたしも同じ経験してます。
詳しく分かっていないのでどうすれば良いのかわたしもわからずです... どうやら、iOS をアップデートすると戻っているような気がします。これは戻らないように、アップル側で何とかしてほしいものですね。
www.rrdonnelley.com/venue/jp