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  photo credit: Jan Persiel via photopin cc

< 注意!! >

最新の iOS 9 対応版は、以下の記事をご覧ください。


LTE の高速通信は非常に快適なのですが、プランに1ヶ月通信量 7GB / 3日間 1GB の縛りが出てきたり、docomo の「カケホーダイ&パケあえる」のようなデータ定額サービスも出てきており、通信量が多すぎにならないよう、気を使う必要が出てきました。

【補足】

ここでの通信とは、キャリア (docomo, au, SoftBank) から通信制限に関わる「4G」「LTE」と上のステータスバーに表示される通信を指します。


そこで、できるだけ通信が発生しないための設定とその操作をまとめてみます。すべての設定が必須ということではなく、使い方に応じて必要なところを実施していきましょう。


【補足】

本記事は、iOS 7 以上対応版です。前バージョン iOS 6 対応版の記事を確認したい場合は、以下をご覧ください。


1. Wi-FI を オン

Wi-Fi をオンにして、できるだけ 4G / LTE の通信が発生しないようにします。 公衆 Wi-Fi スポットや自宅などで無線LAN を使っているときは 4G / LTE の通信は発生しません。


「設定」アプリを起動し「Wi-FI」をタップして オン にするか、コントロールセンターを出しios_comm_12マークをタップして オン にしましょう。

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しかし、公衆 Wi-Fi スポットより LTE のほうが通信速度が速い場合が多いので、動作は快適です。常に WI-Fi オン ではなく LTE エリアでウェブ閲覧やメール確認など、それほど通信量が発生しなければ オフ にして LTE の電波をつかむようにするほうが良いでしょう。


2. モバイルデータ通信量を確認して オフ にする

iOS 7 から、アプリごとにモバイルデータ通信 (4G / LTE) の使用量と通信をしないよう設定ができるようになりました。ここで通信量を確認しながら、できるだけオフにしてしまいましょう。


「設定」⇒「モバイルデータ通信」をタップします。下のほうを見るとアプリの一覧があり、各アプリに "〜 MB" または "〜 KB" と表示されています。この値がモバイルデータ通信量です。

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通信量の数値が大きいものは、4G / LTE 環境での使用を控えたり、思い切って オフ にしてしまいましょう。詳しい設定方法は、以下記事をご覧ください。


3. 診断/使用状況を オフ

iPhone や iPad の iOSデバイスは、デフォルトだと自動で Apple にデバイスの診断データと使用状況を定期的に送っています


通信量を抑えるため、これをオフにしてしまいましょう。「設定」⇒「一般」⇒ 一番上の「情報」⇒ 下のほうの「診断/使用状況」を選択します。

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「送信しない」をタップしてオフにしましょう。

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4. Siri を オフ

使っていなければ、サーバーにアクセスして動作する Siri をオフにしてしまいましょう。


「設定」⇒「一般」⇒「Siri」と選択し、「Siri」を オフ にします。

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5.  App のバックグラウンド更新 を オフ にする

iOS 7 からの新機能により、App コンテンツのバックグラウンド更新ができるようになりました。勝手に自動で更新してくれるんで、起動や表示したときに最新情報が見れるんです。チョー便利!


でもね、自動更新ということは、ちょくちょくウラで動いてるんですよ。そこで通信しちゃってるということです。「そんな動きイラネ。」という場合は、オフ にしちゃいましょう。


設定」⇒「一般」⇒「Appのバックグラウンド更新」をタップします。すべてオフでも良い場合は、「Appのバックグラウンド更新」を "オフ" にしましょう。

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すべてをオフではなく、アプリを個別にオフにしたくない場合は、アプリごとに選択できます。自分の場合は、良くナビとしても利用する Google Maps 以外は "オフ" にしました。

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6. 位置情報サービス を オフ

位置情報サービスをオンにすると、現在の場所をアプリへ知らせるために通信しています。できるだけオフにして、この動作が発生しないようにしましょう。


「設定」⇒「プライバシー」⇒「位置情報サービス」と選択し、一番上の「位置情報サービス」そのものをオフにするか、必要なものを残しそれ以外のすべてをオフにするようにします。わたしは、良く利用するアプリ以外はすべてオフにするようにしています。

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位置情報サービスの詳細については、以下もご覧ください。



7. システムサービス を オフ

Apple が iPhone / iPad の情報を収集している「システムサービス」というものがあります。これもウラで動作して通信していますので、不要なものはオフにしましょう。


「設定」⇒「プライバシー」⇒「位置情報サービス」から一番下の「システムサービス」をタップします。"コンパスの調整" と "携帯電話通信網検索" 以外は オフ にしてしまっても良いでしょう。

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システムサービス各項目の詳細については、以下をご覧ください。


8. iCloud を オフ

非常に便利な iCloud ですが、同期するために当然通信もそれなりに発生します。


不要なものや、そんなに使わないものはオフにしてしまいましょう。


「設定」⇒「iCloud」を選択します。 オフにしたい項目をタップしましょう。

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9. メールのデータ取得をフェッチにし、取得間隔を手動にする

メールはデフォルトのプッシュ設定の場合、定期的にサーバーへメールがあるかどうかを確認しています。この機能をオフにしましょう。


「設定」⇒「メール/連絡先/カレンダー」を選択し、「データの取得方法」をタップします。

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「プッシュ」を "オフ" にします。

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その下の「フェッチ」を "手動" にします。間隔が長くても良いから自動でデータを取得してほしい場合は、"1時間ごと" でも OK です。

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【補足】

「特定のメールアドレスだけ頻繁に自動でメールチェックしてほしい!」という方は、メールアカウントごとにプッシュ機能を設定できます。設定したメールアカウントを選択して、「プッシュ」を "オン" にすれば OK です。
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10. メールの画像読み込み を オフ

メールでは、文よりもサイズが大きくなる画像の読み込みをオフにすることができます。これにより、画像分の通信を抑えることができます。


「設定」 ⇒「メール/連絡先/カレンダー」を選択し真ん中ぐらいにある "メール" 一覧項目の「画像を読み込む」をオフにします。

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すると、以下のようにメールアプリで画像 (イメージ) をすべて読み込まないため、画像も確認したい時は「すべてのイメージを読み込む」をタップして表示させます。

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11. カレンダーの同期期間を短くする

カレンダーは設定がされていれば、Googleカレンダーや iCloudのカレンダーと同期します。


この同期の量が多いと、その分通信量は発生します。同期をできるだけ短い期間にしてしまいましょう。


「設定」⇒「メール/連絡先/カレンダー」を選択し、下の方にある "カレンダー" 一覧項目の「同期」をタップします。

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2週間前、1カ月前、3カ月前、6カ月前、すべて の 5つから期間を選べます。

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特に理由がなければ、「1カ月前のイベント」ぐらいで十分でしょう。何か仕事柄とかで「過去を良く振り返るんだから必要なんだよ!」という方はそれにあった期間にしましょう。


12. リマインダーの同期期間を短くする

これも、理由はカレンダーと同じです。特にリマインダーを良く使っていれば、それだけ同期に使用する通信量も増えるので、できるだけ同期の期間を短くしましょう。


「設定」⇒「リマインダー」⇒「同期」をタップします。

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2週間前、1カ月前、3カ月前、6カ月前、すべて の 5つから期間を選べます。これも理由がなければ、過去 1カ月分ぐらいで十分でしょう。

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13. iTunes Store/App Store の自動ダウンロードを オフ

iTunes Store と App Store には、ほかのデバイスで新規購入したモノを自動的にダウンロードする機能があります。ミュージックや映画、App (アプリ) にはサイズが大きいものがあるので、意図せず通信量が発生してしまう場合があります。


これらはオフにして、できるだけ Wi-Fi に接続しているときに必要なモノを手動で各ストアからダウンロードするようにしましょう。


「設定」⇒「iTunes Store/App Store」を選択して、自動ダウンロードの「ミュージック」「App」「ブック」「アップデート」をすべてオフにしましょう。

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さー、これまでは通信量を抑えるために実施しとけばいいよ! という設定を確認してきました。

でもどれだけ設定をきちんとしても、通信量が多く発生する操作をガンガンしてしまっては意味がありません

これからは、「これだけはやめとけ!」という方法を幾つか記載します。


14. 動画はできるだけ Wi-Fi 経由で見る

LTE は通信が高速なので、動画でも結構スイスイ見れたりします。


でもだからといって見まくると... ハイ、アウトです。一気に通信量が増えてしまいます。


動画はメールのようなテキストや Safari で見る画像に比べてサイズが大きくなります。動画は Wi-Fi 環境でできるだけ見るようにしましょう。


15. アプリやミュージック、映画の購入は Wi-Fi 経由で行う

ミュージックは 十数MB ぐらいのサイズがありますし、アプリもモノによっては数十MB 以上になったりします。映画なんて数GB いったりします。


こんなのを幾つかダウンロードしたら、一気に通信量が増えてしまいます。


iTunes Store のダウンロードは、上に記載した「2. モバイルデータ通信量を確認して オフ にする」で "iTues Store" の オフ を設定して 4G / LTE 環境でダウンロードしてしまわないようにしましょう。


どうしてもダウンロードしたい場合も、ダウンロードするモノのサイズを確認するようにしましょう。App Store であれあば、詳細情報の「サイズ」を確認して 十数MB 以上の場合は、あとで Wi-Fi 環境でダウンロードするなどにしましょう。

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16. 画像や動画を添付したメッセージ、メールの送信も Wi-Fi 経由で行う

画像や動画はサイズが大きいため、見ると通信量が発生するのは記載したとおりですが、それを自分から発信してしまうのも気をつけましょう。


良い写真やムービーが撮れた! というときは誰かにまっ先に知らせたいところですが、それが多くなると結構な通信量になってしまいます。


これを! という最低限のモノだけ送って、あとはゆっくり Wi-Fi 環境のある自宅からでも送るようにしましょう。


17. 怪しいアプリはダウンロードして使わない

いま、アプリは山のようにリリースされています。そして、そのアプリがウラでどのような動きをしているかなんてことを正確に知ることはほぼ不可能です。


Apple がリリース前に審査しているとはいえ、もしかしたら定期的に大量のデータをわっさわっさとどこかに運んでいるかもしれません。そんなアプリをダウンロードして使ってしまったら、「気がついたら何でこんな通信してんの?」という状況になるでしょう。


怪しそうなアプリは、できるだけ使わないようにしましょう。ダウンロードもしないほうが良いです。一度起動すると、停止させてもウラで動いているというアプリもあったりします。


「2. モバイルデータ通信量を確認してオフにする」の項目を確認して通信量を確認しつつ、何か動きがおかしいな... と少しでも思ったら、削除してしまいましょう。


あとがき

以上です。まとめたら結構あって、17項目までいきました。


最初あたりの設定項目は、ハッキリ言ってそれほど効果が大きくないかもしれません。主に最後の 4つに気をつければ、7GB 越えちゃったということはそうそうないでしょう。でも、チリも積もればなんとやら ですので、設定をするに越したことはないです。


あと、項目は以前まとめた 【iPhone/iPad】バッテリーの消費を抑える 14個の設定 + 1つの方法 とかぶる項目がありました。やっぱりバッテリー消費と通信量は結構つながるものがあるんですねー


LTE プランの 7GB にひっかからないようちょっと気をつけて、楽しくガンガン iPhone を使っていきましょう!



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