日々持ち歩く iPhone のバッテリーをどう持たせるかというのは、ほんと悩ましいところですよね。さらに、iOS のメジャーバージョンアップとなるとバッテリー消費が良くなるのか悪くなるのか、非常に気になるところです。
iOS 9 ではバッテリーに関連する新機能も幾つかありますので、バッテリー節約に効果的な方法をどどーんと 17項目ご紹介します。
【目次】1. iPhone を再起動する
2. バッテリーを多く消費している動作やアプリを特定する
3. Wi-Fi と Bluetooth をオフにする
4. AirDrop をオフにする
5. 「Wi−Fiアシスト」をオンにする
6. 不要な通知をオフにする
7. 「ハンドオフ」をオフにする
8. ロック画面と Appスイッチャー に表示される 候補のApp 表示 をオフにする
9. 「視差効果を減らす」機能をオンにする
10. 「Appのバックグラウンド更新」をオフにする
11. 「明るさの自動調節」をオフにする
12. 不要な「位置情報サービス」をオフにする
13. 不要な「システムサービス」をオフにする
14. 「フィットネス・トラッキング」をオフにする
15. 不要な iCloudサービス をオフにする
16. iTunes Store/App Store の自動ダウンロードをオフにする
17. 低電力モードを使う
1. iPhone を再起動する
「再起動ってバッテリー関係なくね?」と思われたかもしれませんが、これ重要です。iOS 9 アップデート後に一度も電源をオフにしていない方、この前いつ電源オフにしたっけ? という方は実施してみましょう。
必要な理由は、「iPhone と言えどコンピューターなんでそんなもん」と思うぐらいでいいです。アプリをマメに終了させたりしていても、ずっと使っていると解放されないリソース (メモリとか) が残ってしまう場合があります。iOS をアップデートしても同じような状況になることがあります。サクッと再起動しましょう。
再起動の方法は、スリープ/スリープ解除ボタンを長押しして、電源がオフになったらまた長押しして起動させるだけです!
【参考】
2. バッテリーを多く消費している動作やアプリを特定する
やみくもに設定変更を色々試しても、効果があるとは限りませんよね。ですので、iPhone / iPad で何の動作やアプリがバッテリーをガシガシ使っているのかを確認しましょう。
「設定」アプリから「バッテリー」を選択することで確認できます。ここでパーセンテージが多い動作・アプリを見ます。ここの結果を参考に、何に注意してバッテリーを節約するかを考えていきましょう。
【参考】
3. Wi-Fi と Bluetooth をオフにする
Wi-Fi は安定して無線LAN機器に接続しているときは良いですが、それ以外は電波を探そうとするのでバッテリーを消費します。Bluetooth も同様です。使用しないときはオフにしましょう。
オフにするにはコントロールセンターを表示させて Wi-Fi, Bletooth のアイコンをそれぞれタップして変更するのが便利です。
4. AirDrop をオフにする
AirDrop は機能をオンにしていると接続先を探すために動きバッテリーを消耗します。こちらも利用していなければオフにしてしまいましょう。
コントロールセンターから「AirDrop」をタップしてオフを選択します。
5. 「Wi−Fiアシスト」をオンにする
Wi-Fi などの電波を探す動作は、バッテリーを多く消費します。3. で紹介したように、Wi-Fi が不要な場合はできるだけ Wi-Fi 自体をオフにするのが良いですが、通信量も気になるので Wi-Fi はできるだけオンにしておきたいところです。
そんな Wi-Fi 電波を探す動作を改善するために、iOS 9 から「Wi-Fi アシスト」という機能が追加されました。Wi-Fi の電波が弱くなってきたときに自動ですぐモバイルデータ通信(4G/LTE)に切り替わります。これにより、電波を探すという iPhone で最もバッテリーを利用する時間を減らすことができます。
Wi-Fi アシスト機能をオンにするには、「設定」⇒「モバイルデータ通信」の画面で一番下にある「Wi-Fiアシスト」をオンにします。
【注意!】ただし、「Wi-Fiアシスト」をオンにすることで意図せず 4G / LTE 通信が発生することがあります。これにより、思わぬ通信料金が発生する可能性がありますので、ご注意ください。
6. 不要な通知をオフにする
ポップアップで表示される通知や、通知センターで表示される通知はいろいろと教えてくれるので非常に便利なんですが、通知をオンにしているとそれだけ待機や検知にバッテリーを使います。不要な通知はオフにしましょう。
通知のオフは「設定」⇒「通知」から設定できます。設定方法や方針の詳細は以下の記事をご覧ください。
【参考】
7. 「ハンドオフ」をオフにする
ハンドオフは、Safari やメールなど読んだり書いているページや作業を他の Apple デバイスでも引き継いで見たり書いたりできる機能です。Mac / iPhone / iPad などの Apple デバイスを複数持っている方は結構便利なんですよね。ロック画面や Appスイッチャー画面に表示されます。
でもハンドオフ機能は同期するために常に動作していますので、バッテリーを消費しています。複数の Apple デバイスを持っていなかったり、持っていても作業を引き継ぐような必要がない場合は、ハンドオフ機能はオフにしてしまいましょう。
ハンドオフ機能をオフにするには、「設定」⇒「一般」⇒「Handoffと候補のApp」を選択し、Handoff をオフにします。
8. ロック画面と Appスイッチャー に表示される 候補のApp 表示 をオフにする
ハンドオフと同じように、付近のロケーション(地図)情報をもとに ロック画面や Appスイッチャー にオススメのアプリが表示される機能があります。これもバッテリーを消費してしまうので、オフにしてしまいましょう。
オフにするには先ほどのハンドオフの設定と同じ画面(「設定」⇒「一般」⇒「Handoffと候補のApp」)の「インストール済みApp」をオフにします。
9. 「視差効果を減らす」機能をオンにする
iPhone には、壁紙やアイコンの動きをダイナミックに見せる機能があります。これらも通常よりバッテリーを消費しますので、機能がなくても OK であれば 視差効果を減らす機能をオンにしてしまいましょう。
「設定」⇒「一般」⇒「アクセシビリティ」⇒「視差効果を減らす」からボタンをオンにします。
10. 「Appのバックグラウンド更新」をオフにする
アプリはインストール直後だとバックグラウンドでデータを更新し、バッテリーを消費しています。不要なものはこの機能をオフにしてしまいましょう。
Appのバックグラウンド更新 のオフは「設定」⇒「一般」⇒「Appのバックグラウンド更新」と選択し、全体をオフにするかアプリ個別にオフにしていきます。
【参考】
11. 「明るさの自動調節」をオフにする
ディスプレイはバッテリーを多く消費する箇所のひとつです。できるだけディスプレイを暗くしたり、自動ロックの期間を短くしスリープさせることがバッテリー消費を抑えるのに有効です。
そしてさらに、ディスプレイの「明るさの自動調節」をオフにしておきましょう。これをオンにしたままではディスプレイの明るさ調整をしてもまた明るくなってしまいます。変更は「設定」⇒「画面表示と明るさ」を選択し、「明るさの自動調節」をオフにします。
12. 不要な「位置情報サービス」をオフにする
iPhone の GPS 機能を利用した位置情報サービスは非常に色々と便利です。マップアプリで現在地や目的地へのルート探索がすぐできますし、Google アプリ のように今の位置情報から便利な情報を表示してくれたりします。
でも、位置情報を探す動作は GPS の電波をつかむ情報のやり取りをするなどかなりのバッテリーを消費します。不要なアプリの位置情報サービスはオフにしたり、適切な設定に変更しましょう。
位置情報サービスの設定を変更するには、「設定」⇒「プライバシー」⇒「位置情報サービス」を選択し、それぞれのアプリの設定を見直していきます。詳しい設定方法は以下の記事を参考にしてください。
【参考】
13. 不要な「システムサービス」をオフにする
システムサービスとは、位置情報サービスの中でもアプリに依存した情報収集ではなく、iPhone や iPad の改善やより良いサービスを提供するために Apple がデータを収集している機能のことです。
これは便利で重要な動作をしている場合もあるのですが、使い方によっては不要な項目が結構あり、これがバッテリー消費となるケースがあります。不要な項目はガツッとオフにしましょう。
システムサービスの設定内容と変更は、「設定」⇒「プライバシー」⇒「位置情報サービス」⇒「システムサービス」から確認できます。どれをオフにすれば良いかは、以下の記事を参考にしてください。
【参考】
14. 「フィットネス・トラッキング」をオフにする
iPhone 5s から、iPhone はフィットネスに関する情報を自動で習得し、その活動状況をヘルスケアアプリで確認することが可能になっています。
ただし、フィットネス機能を利用していなければこれをオフにしてバッテリー消費を抑えましょう。「設定」⇒「プライバシー」⇒「モーションとフィットネス」を選択し、「フィットネス・トラッキング」をオフにします。
15. 不要な iCloudサービス をオフにする
iCloud サービスはホントに便利ですよね〜。連絡先や Safariのブックマーク保存から、写真やバックアップの保存などバックアップや複数 Apple デバイス間の動機を勝手にやってくれるのでいろいろと捗ります。
でも最近は機能が多くなってきた分、使い方によっては全く利用しない機能も増えてきました。そして、iCloud サービスは保存や同期など知らずに動きますので、そこでバッテリーを消費します。利用していない iCloud サービスはオフにしてしまいましょう。
iCloud サービスの確認は、「設定」⇒「iCloud」からできます。以下を参考に、不要な項目は オン/オフ にしましょう。
iCloud Drive | iPhone や iPad など、複数の Apple デバイスを利用していなければオフ |
写真 | iPhone にデフォルトでインストールされている「写真」アプリを利用していなければオフ |
メール | iPhone にデフォルトでインストールされている「メール」アプリを利用していなければオフ |
連絡先/カレンダー/リマインダー/Safari/メモ | iPhone や iPad / Mac など、複数の Apple デバイスを利用していなく、同期する必要がなければオフ |
Wallet | Apple Pay という機能を使っていなければ(ほとんどの方は使ってないはず)オフ |
バックアップ | これはできるだけオンにしたほうが良いですが、もし故障してデータが全部なくなってもいいや という状況であればオフにします |
キーチェーン | iPhone や iPad など、複数の Apple デバイスを利用していなければオフ |
iPhoneを探す | 「iPhoneを探す」アプリを使っていなければオフ |
16. iTunes Store/App Store の自動ダウンロードをオフにする
アプリやミュージックの 自動ダンロード と 自動アップデート も常駐して動作する機能ですので、できればオフにしましょう。「設定」⇒「iTunes Store/App Store」から設定変更ができます。
ただし、アプリの自動アップデートをオフにしてしまうと、いちいち App Store アプリを起動してアップデートを表示しなければアプリのアップデートができませんので、注意してください。「アップデート」ぐらいはオンにしても良いかもしれませんね。
【参考】
17. 低電力モードを使う
iOS 9 から「低電力モード」という機能が追加になりました。この機能を利用すれば、ガッツリとバッテリー消費を抑えるモードにすることができます。ホント困ったときや、今日はバッテリー使っちゃうかも! というときはこの「低電力モード」を使いましょう。
「低電力モード」をオンにするには、「設定」⇒「バッテリー」から「低電力モード」をオンにします。
「低電力モード」機能の詳細は、以下の記事を参考にしてください。
【参考】
あとがき
他にもバッテリー消費に有効な設定変更はありますが、経験的にも効果が大きいのはここで紹介した項目です。
まずは自分の使い方を考えながら、ひととおり 1. から 16. までの項目を確認して変更できるところはしましょう。そして「どうしても今日は長持ちさせたい!」というときは 17. の低電力モードをオンにして使うのがオススメですよ!
コメント
コメント一覧 (2)
コメントありがとうございます。ご指摘の通り、記載に間違いがありました。
記事はオンにする内容で修正しています。ありがとうございました。
しかし視差効果を減らすという項目に間違いがあると思われます。
視差効果を減らす作業をさせなければならないので、この場合はONにするのが正しいと思います。