最近の au, softbank, docomo などのキャリアはデータ定額プランが一般的。余裕を持って 5GB 以上のプランにしたいけど、その分金額が跳ね上がりますよねぇ。MVNO にしても使用データ容量に基づくプランが基本なので、4G/LTE のモバイル通信データ量は抑えたいところです。
【補足】ここでのモバイルデータ通信とは、キャリア (docomo, au, SoftBank) や MVNO から通信制限に関わる「4G」「LTE」と上のステータスバーに表示される通信を指します。
そこで、iPhone を5年間使い倒してきた経験を活かして、キャリアの 4G や LTE (3G も含む) 通信の使用量を抑えるためにはどうすれば良いのかをお伝えします。iPhone にはモバイルデータ通信量を抑える多くの設定がありますが、その中でも特に有効な方法を厳選してご紹介します。iOS 9 対応最新版です。
【目次】1. 4G/LTE を多く利用しているアプリを調査する
2. Wi-Fi を オン にする
3. 「Wi-Fiアシスト」を オフ にする
4. 「インターネット共有」を オフ にする
5. 「Appのバックグラウンド更新」を オフ にする
6. 「位置情報サービス」を オフ にする
7. 「システム情報サービス」を オフ にする
8. iCloud Drive の「モバイルデータ通信を使用」を オフ にする
9. iTunes Store/App Store の「モバイルデータ通信」を オフ にする
10. メールの「画像を読み込む」機能を オフ にする
11. アプリの「Wi-Fi でのみ通信を行う」設定を オン にする
12. ニュースアプリはオフライン機能を有効に使う
13. 絶対 Wi-Fi のみしか利用したくないときは「モバイルデータ通信」を オフ にする
photo credit: iPhone 6 via photopin (license)
1. 4G/LTE (モバイルデータ通信) を多く利用しているアプリを調査する
やみくもに色々と設定しても、本当にそれが有効かどうかってわかりにくいですよね。そのために、まずはどんなアプリや動作がモバイルデータ通信を利用しているか調査しましょう。それがわかれば、有効な対応策を考えやすいです。
アプリごとのモバイルデータ通信を確認するには、「設定」アプリから「モバイルデータ通信」をタップして下のほうにスクロールしていきます。すると、各アプリや動作ごとのモバイルデータ通信量がわかります。
ここで、周りのアプリより極端に大きな数値となっているアプリを見つけましょう。「数百MB」や「数GB」以上となっているアプリは要注意です。ダウンロードアプリや動画アプリ、毎日使うニュース系アプリの数値が大きくなる傾向にあります。
詳しい確認方法やアプリごとの対処方法は、以下の記事を参考にしてください。
【参考】
2. Wi-Fi をできるだけ オン にする
Wi-Fi 電波をできるだけつかむよう、Wi-Fi を常に オン にしましょう。Wi-Fi をつかんでいる間はモバイルデータ通信を利用しません。最近は公衆無線 LAN も整備されてきていますから、主要な JR や地下鉄の駅や スタバなどのカフェでは Wi-Fi を利用できます。移動中もできるだけ Wi-Fi を使うようにしましょう。
au / SoftBank / docomo のようなキャリアでも外の Wi-Fi SPOT を利用できるようプロファイルを提供している場合があります。これらをインストールすれば、Wi-Fi を利用できる範囲も広がります。
【参考】au iPhone 6s/6s Plus を利用している方はコチラ
iPhone で Wi-Fi を オン にするには、コントロールセンターからの変更が超カンタンです。画面の下の端から上へスワイプさせてコントロールセンターを表示し、Wi-Fi を オン にしましょう。
【注意!】ただし、Wi-Fi をずっと オン にしておくと、電波をつかむためにバッテリーが消費されるので注意が必要です。場所・場面によって使い分けましょう。
3. 「Wi-Fiアシスト」を オフ にする
iOS 9 から、「Wi-Fiアシスト」という機能が追加されました。Wi-Fi の電波を探す動作を改善する機能です。Wi-Fi の電波が弱くなってきたときに自動ですぐモバイルデータ通信(4G/LTE)に切り替わります。
モバイルデータ通信(4G/LTE)に切り替わりやすくなる機能ですから、これではモバイルデータ通信を利用しやすい状況となっています。オフ にしてできるだけ Wi-Fi を利用させるようにしましょう。
Wi-Fi アシスト機能を オフ にするには、「設定」⇒「モバイルデータ通信」の画面で一番下にある「Wi-Fiアシスト」を オフ にします。
【注意!】ただし、「Wi-Fiアシスト」を オフ にすると電波を探す動作が多く発生しバッテリーの消耗につながる可能性があります。バッテリー消費を抑えたい場合は注意が必要です。
4. 「インターネット共有」を オフ にする
iPhone では、「テザリング」という機能を使うと iPhone を経由して他のスマホやパソコンをインターネットに接続させることができます。わたしも外出先で MacBook をつなげたりして、快適に使っています。
でも、iPhone の仕様上 Wi-Fi 接続時にテザリングを利用することはできません。テザリングをすると必ずモバイルデータ通信になります。そのようなことを知らずにテザリングしていると、モバイルデータ通信をガンガン使ってしまうことになります。
そんなことがないよう、テザリング機能は必要なときだけ オン にし、それ以外は常に オフ にしておきましょう。オフにするには、「設定」⇒「インターネット共有」を選択し、「インターネット共有」を オフ にしておきます。
5. 「Appのバックグラウンド更新」を オフ にする
iPhone には、アプリをいつでも快適に動作させるために「バックグラウンドでも動いて更新する機能」があります。自動で色々と動いてくれるので非常に便利なのですが、その分ウラで勝手にデータ通信をしています。
このようなデータ通信が発生しないよう、不要な Appのバックグラウンド更新は オフ にしてしまいましょう。「設定」⇒「一般」⇒「App野バックグラウンド更新」から、全体のオフ と アプリごとの個別のオフ ができます。
詳しい操作方法と、どのようなアプリをオフにすれば良いかは以下の記事を参考にしてください。
【参考】
6. 「位置情報サービス」を オフ にする
iPhone にはアプリに現在の位置情報を知らせる機能があります。これにより、ルート検索や最寄りの駅を検出してくれるなど、かなり使い勝手が良くなります。
しかし、その分データを外部へ送受信していますので、データ通信は発生してしまいます。こちらも不要な位置情報サービスは オフ にしましょう。設定を変更するには「設定」アプリから ⇒「プライバシー」⇒「位置情報サービス」を選択します。詳しい設定方法は以下の記事を参考にしてください。
【参考】
7. 「システム情報サービス」を オフ にする
システムサービス は、iPhone をより快適に動作させるためにバックグラウンドで中心に動いている機能です。
便利な機能もありますが、バックグラウンドで位置情報を取得する動作などで結構通信しています。不要なシステムサービス機能は オフ にしてしまいましょう。「設定」⇨「プライバシー」⇨「位置情報サービス」⇨「システムサービス」から設定内容を変更できます。詳しい設定方法は、以下の記事を参考にしてください。
【参考】
8. iCloud Drive の「モバイルデータ通信を使用」を オフ にする
iOS 9 から iClod Drive 機能が追加されました。これまで「書類とデータ」と呼ばれていた機能の拡張版です。アプリが自動で保存する設定などに加え、普通にファイルなども保存することができます。
便利な機能ですが、保存するファイルやデータのサイズが大きければ、通信量も多くなります。4G や LTE の環境では iCloud Drive への通信が発生しないようにしましょう。
「設定」⇨「iCloud」⇨「iCloud Drive」とタップし、一番下へスクロールして「モバイルデータ通信を使用」を オフ にします。
9. iTunes Store/App Store の「モバイルデータ通信」を オフ にする
iTunes Store でダウンロードする ミュージック や 映画、App Store でダウンロードする アプリ もデータサイズが大きくなる場合があるので、注意が必要です。
iTunes Store や App Store からダウンロードするときは 4G / LTE 通信とならないよう設定をしましょう。「設定」⇨「iTunes & App Store」を選択し、「モバイルデータ通信」を オフ にします。
10. メールの「画像を読み込む」機能を オフ にする
最近は見栄えが良い HTML 形式のメールが非常に多いです。メールでもウェブサイトを見ているかのような感じです。
ただし HTML 形式は画像が多いので、見るメールの数が多くなるとその分画像をいくつも読み込んでいることになります。チリも積もればということで、これがかなり通信量増加につながります。
そんなときは、画像の読み込みを オフ にしましょう。「設定」⇨「メール/連絡先/カレンダー」から、「画像を読み込む」を オフ にします。
オフにしたあとで画像を表示させたい場合は、メールの一番下にある「すべてのイメージを読み込む」をタップすることで表示されます。
11. アプリの「Wi-Fi でのみ通信を行う」設定を オン にする
4G / LTE 通信量を多く発生しないようにするためには、通信を発生させないよう気をつけてアプリを使えばいいんですけど、ついつい使っちゃうんですよね。そんなときは、アプリに「Wi-Fi でのみ通信を行う」つまり、「モバイルデータ通信は使用しない」という設定がある場合がありますので、これを オン にしましょう。
Youtube の場合は、「設定」に「Wi-Fiの時のみHD再生」という項目があるので、これを オン にしましょう。これで高画質な動画の再生は Wi-Fi 経由のみになります。
Amazonプライムで見放題となった Amazonビデオ は、「設定」⇨「ストリーミング設定」で「Wi-Fi のみ」を選択します。Amazonビデオは、あらかじめダウンロードしておけば通信できない状況でも見れますので、4G / LTE 環境下ではこの機能を使いましょう。
「アプリ自体にそんな設定ないよ! でも通信制限したいよ!!」という場合は、項目1番の調査する方法 で「設定」の「モバイル通信データ」内アプリ一覧から、通信させたくないアプリを オフ にしてしまってください。これでそのアプリはモバイルデータ通信 (4G/LTE) できなくなります。
12. ニュースアプリはオフライン機能を有効に使う
かなり通信が発生してしまうアプリとしてニュース系アプリがあります。ついつい長時間見てしまうんですよね。その分通信も発生します。そんな場合は、オフライン閲覧機能を有効に使いましょう。
スマートニュース には、配信 と Smartモード という機能があり、圏外や通信ができない状況でもある程度記事を読むことができます。
設定して記事が配信された後は、記事をダブルタップすると Smartモード という簡易表示で圏外でも見ることができます。オフラインや圏外閲覧機能がないアプリは、見る時間や時刻を決めて読みたいですね。
13. 絶対 Wi-Fi のみしか利用したくないときは「モバイルデータ通信」を オフ にする
「必ず Wi-Fi だけで通信するようにしておく」という設定方法もあります。月の通信制限状態とならないために、ここ数日は Wi-Fi のみでがんばっておこう みたいなときにいいですよね!
この設定をするには、「設定」⇨「モバイルデータ通信」を開き、一番上の「モバイルデータ通信」を オフ にします。
あとがき
一番良いのは、契約している通信制限容量に合わせて自分自身が使用を控えるように行動できれば一番いいんですけどねぇ。人間そんな自分をコントロールできませんよね。ついつい手元にあると iPhone で色々見てしまいます。わたしもそうです。
そんなときは、ここで紹介した設定を利用して通信がされないような状況を作ってしまいましょう! そうすれば「ついつい使っちゃった」ということも減るはずですよね。ここぞというときに iPhone をガンガン使い倒せるようにしていきましょうー
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