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iPhone を手放してしまうときもありますよね。売ってお金にしようとか、不要になったから捨てちゃおうとか、ほしいという人にあげちゃおうとか、機種変更するからお店に渡しちゃうとか。


でも、そのときに何も考えずそのまま捨てたり渡したりしようとしてませんか? それはすごく危険です。ヤバイです。以下のような問題が起きてしまう可能性があります。

  • 撮ったプライベートな写真やムービーが見られてしまう
  • 保存されている Apple ID やクレジットカード情報でお金を使われてしまう
  • 過去にやり取りしたメッセージや LINE の情報が見られてしまう

ヤバイですよね。「渡す人は信頼できる人だから大丈夫」と思っていても、その人が iPhone の使い方をよくわかっていなかったり、周りに悪意を持っている人がいると、そこから問題が起きてしまう場合もあります。


そんなことが起きないよう、やるべきことをガッツリやってから iPhone を手放すようにしましょう。以下の順番で iPhone を手放す準備をしていきます。


【目次】

1. 全体のバックアップを取得する
2. 保存しておきたいデータを抜き出す
3. メッセージ / FaceTime / iCloud 機能を オフ にする
4. データを初期化(すべて削除)する
5. Apple ID のサポートプロファイル情報から削除する
6. SIM カードを抜く
7. クリーニングをする


photo credit: Apple iPhone 6_1 via photopin (license)

1. 全体のバックアップを取得する

まず一番最初に、iPhone / iPad 全体のバックアップを取得しておきましょう。取得しておけば、以下のような状況になったときにデータを戻すことができます。

  • 手放す前に「やっぱやめた!」となったとき
  • 別の iPhone を使うとき
  • このあとの準備の操作で問題が起きて元に戻したいとなったとき

ですので、全体のバックアップは一番最初に最新のものを取得しておきましょう。お手軽なのは、iCloud へのバックアップです。パソコンがあれば、念のため iTunes 経由でそちらへもバックアップを取っておくことをオススメします。


詳しい操作手順は、以下の記事を参考にしてください。

【参考】



2. 保存しておきたいデータを抜き出す

何かあったときの全体の戻しはバックアップから戻すとして、iPhone / iPad にある今後も持っておきたいデータは個別に抜き出してどこかへ保管しておきましょう。


保存しておきたい代表的なデータは、『写真とムービー』ですよね。これはパソコンへ移してしまいましょう。Mac を持っている場合は、以下記事の方法で取り込みできます。

【参考】



また、これを機に写真やムービーをクラウド・ストレージで管理するのも良いと思います。オススメは使い勝手なども考えて Google フォトです。そこそこの高画質で容量無制限になりますし、枚数を気にせず保管できますよ!

【参考】



写真やムービー以外にも保存しておきたいデータがあれば抜き出しておきます。これは利用されているアプリで保存方法が全く異なるので、Google や Yahoo! で検索して保存方法があるかどうか、あればその手順で保管しておきましょう。


3. メッセージ / FaceTime / iCloud 機能を オフ にする

iPhone / iPad の固有機能である、メッセージ / FaceTime / iCloud は機能をオフにしておきます。


「なぜこの機能だけを?」と思われるかもしれませんが、これらの機能は Apple ID に加えて iPhone / iPad のデバイスそのものに紐づく情報を保持しているためです。悪用されることを防ぐために、機能をオフにしておきます。


『メッセージ』をオフにするには、「設定」アプリを起動し「メッセージ」を選択して「iMessage」を オフ にします。

Ios9 imessage off

『FaceTime』は、同じく「設定」⇒「FaceTime」を選択して「FaceTime」を オフ にします。

Ios9 facetime off

『iCloud』は「設定」⇒「iCloud」を選択して、一番下にある「サインアウト」をタップしましょう。

Ios9 icloud signout

4. データを初期化(すべて削除)する

iPhone / iPad に保存してあるデータをすべて削除します。ガッツリ削除して残っているデータを見られないようにしましょう。


データをすべて削除するには、「設定」アプリから「一般」を選択して、一番下にある「リセット」をタップします。

Ios9 settings general reset

ここで、「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップします。

Ios9 erase all contents settings

『画面ロックのパスコード』と『機能制限のパスコード』を設定している場合は入力を求められるので入力し、最後に「iPhoneを消去」をタップします。

Ios9 erase iphone

これをタップするとデータが全て削除され、時間が経ち削除が完了すると、『こんにちは』画面が表示されます。この状態で受け渡すようにしましょう。


5. Apple ID のサポートプロファイル情報から削除する

Apple のサポートを受けるため、Apple ID には所有している iPhone や iPad の情報がサポートプロファイルとして登録されています。家族に渡して使うのであればここまで実施しなくても良いですが、売却やあまり知らない人へ譲渡する場合は、その人のアカウントで登録できるように削除しておきましょう。


Apple の マイサポートプロファイル サイト を開きます。


Apple ID とパスワードでログイン後、マイサポートプロファイル画面の マイプロダクト に登録されているデバイスが表示されます。

Apple my support profile

ここで、今回手放すデバイスをクリックします。

Apple my product

表示される「Unregister」ボタンをクリックし、製品の情報を削除しましょう。

Apple my product unregister

6. SIM カードを抜く

結構忘れてしまうのが、SIM カードを抜いておくこと。契約しているキャリアや MVNO をきちんと解約していればいいんですが、SIM カードを他のスマホに使う場合は必要ですし、挿したままというのもちょっと考えものですしね。
* iPad Wi-Fi モデルにこの内容は該当しないため、ここは読み飛ばしてください。


SIM カードを抜くには、iPhone/iPad を購入したときの箱に入っている『SIM 取り出しツール』を使います。以下のピンみたいなやつを iPhone の横にある穴にグッと挿し込みます。

Au iphone6 change 03

これがない場合は、適当に細長い針金みたいなものを用意しましょう。ゼムクリップ(ゼムピン)みたいなもので OK です。挿し込むと SIM トレイ が出てきますので、そこから SIM カードを取り出せます。

Au iphone6 change 04

7. クリーニングをする

捨てるのであればどうでもいいんですけど、売却したり譲渡するときは、次の使う人のことを考えてクリーニングしておきましょう。


特別なことをする必要はなく、家にあるキレイな布で拭くだけでもいいです。クリーニング方法については、以下の記事も参考にしてください。


【参考】


あとがき

以上です! 単純にヒョイっと捨てたり渡すだけでは、どこかで悪用されるとデータが盗み見されたり、最悪お金の損失につながることにもなります。この手順通り、やるべきことはガッツリやって手離しましょう。


「もう手元離れるし、どーでもええやん」と思いがちですが、最後こそ大切に・慎重にすることが大事ですよ!


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