今回の iPhone XS / XS Max からストレージサイズに 512GB が加わりました。これまでは最大で 256GB でした。
素朴な疑問として「iPhone に 512GB 必要な場合ってあるの?」という質問を受けましたので、「こんな人には 512GB 必要だよ!」という内容をご紹介します。
動画撮影をガンガンするなら 512GB は便利
まず結論から言うと、動画撮影(ビデオ撮影)を高解像度でバンバンして iPhone に保存する方は 512GB も保存容量があると非常に便利です。
iPhone で動画撮影をすると、そこそこ容量を使います。iOS11 + iPhone X のケースですが、解像度/フレームレートごとの必要サイズは以下となっています。
解像度/フレームレート | 10分間のサイズ | 1時間のサイズ |
---|---|---|
720p/30fps | 0.4MB | 2.4GB |
1080p/30fps | 0.6GB | 3.6GB |
1080p/60fps | 0.9GB | 5.4GB |
4K/60fps | 4GB | 24GB |
キレイでヌルヌル動く動画を撮りたい/残したいのであれば、最低でも 1080p/60fps、できれば 4K/60fps で撮影したいところです。
4K/60fps で撮影すると、1時間の撮影で 24GB 使います。10時間連続で撮る、あるいは1時間の動画を10回撮ると 240GB の保存サイズが必要になります。高解像度で一度に長い時間の動画を撮影する可能性がある場合、512GB もあればいちいちパソコンに動画を転送せず連続で撮影できるので非常に便利です。
iPhone XS / XS Max では動画撮影機能がパワーアップしている
「いや、でも本格的な動画ならビデオカメラで撮るし...」という方もいるでしょう。しかし、iPhone XS / XS Max は動画撮影(ビデオ撮影)に関するカメラ機能がパワーアップしており、iPhone で今までにない美しく高品質な動画が撮れるようになっています。
注目すべき点は、「拡張ダイナミックレンジ」「ステレオ録音」「フロントカメラの 1080p/60fps対応」です。わたしはカメラの専門家ではないので、詳細は他の記事を見ていただくことをオススメしますが、簡単に説明すると以下になります。
拡張ダイナミックレンジ
ビデオ動画の明るいところと暗いところのレンジ(範囲)をより広げて撮影できます。明るいところと暗いところを同時に撮ると、明るいところが「白飛び」したりしますが、拡張ダイナミックレンジによりこの現象を抑えることができます。
ステレオ録音
今までの iPhone 動画はモノラル録音でしたが、ステレオ録音になりました。ステレオ録音になると、音に深みを感じられます。例えば、会話や機械音が空間も感じ取れる臨場感たっぷりに聞こえたり、複数人の会話が左右や高低差を感じ取れるので誰の声かわかりやすくなったりということが可能になります。
フロントカメラの 1080p/60fps対応
これまで、「iPhone は普通のカメラはイケてるけど、フロントカメラは画質が悪かったりカクカクしてて残念なんだよなぁ」と感じた方もいるかもしれません。しかし、60fps対応になったことで、フロントカメラもより滑らかにヌルヌル感がある動画を撮影できるようになりました。
512GB で本格的な動画や自撮り動画が捗る!
これまで紹介したように動画撮影の機能がパワーアップしていますので、イベントの撮影や YouTube にアップするような本格的な動画に加えて、今まで機能がイマイチだった自撮り動画撮影も楽しく快適になります。
「これだけ快適かつキレイな動画が撮れるなら、iPhone でたくさん動画を撮りたい」と考えている人にとって、4K でも 10時間以上動画を保存できる 512GB は非常に魅力的です。
ただし、まだリリースされたばかりで実際の使い勝手やビデオカメラとの性能差の詳細はこれから検証結果が出始めますので、512GB にするかどうか迷う方はしばらく様子を見て情報収集してから決めることをオススメします。
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